第2章 グレイscene3
「和は…俺が女抱いても平気なの…?俺のこと好きじゃないの…?」
「なんでそうなるんだよ…だってしょうがねえだろ?俺がお前に抱かれるのなんて想像つかねーもん」
「俺だってっ…俺だって最初はそうだったよっ…」
「雅紀…」
「ニノだから…抱かれてもいいと思ったんだ…好きだから…」
それだけいうと雅紀は寝室を飛び出していった。
「あっ…ちょっと雅紀っ…」
慌てて雅紀を追いかけていくけど、足の速さで追いつけるわけもない。
やっと玄関で靴を履いている腕を捕まえた。
「どこ行くんだよ…」
「もういいよ…俺ばっかり和のこと好きなんじゃん…」
「ごめん…謝る」
「嘘…本当はごめんって思ってないでしょ?なんで悪かったかわかってないのに謝られても嬉しくない」
雅紀は俺の腕を振り払った。
カッとなった。
瞬間、雅紀を玄関のドアに突き飛ばした。
そのままドアにバンっと音を立てて手をついた。
「てめえ…本気で俺が好きじゃないとでも思ってんの?」
「え…?」
「いいよ。見せてやるよ。こい」
「えっ…ちょっと…和…」
無理やり雅紀の靴を脱がせて、寝室に逆戻りさせた。
ベッドに乱暴に投げ出すと、雅紀の服を全部脱がせた。
俺も全部服を脱ぐと、その靭やかな裸身に跨った。
「舐めてくれる?」
そういうと怯えたように一つ、頷いた。