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カラフルⅢ【気象系BL小説】

第12章 ピスタチオ fromショコラ


慌ててメイクに走った。
楽屋に行ったら、スタイリストさんが待っててくれて。
いつも吊るしておくだけなのに、着替えるのを手伝ってくれた。

着替え終わったら、すぐにスタジオの前室に向かって駆け出す。

「にっ…二宮さんっ!走らないでっ」
「ばか、時間ねえじゃん!」

スタジオへの廊下は案外長い。
ばたばたと走る俺達を、通る人達は避けてくれる。
急いでVSの前室に入ると、共演者が揃ってた。

「おはようございます!」

初めて会うゲストさんなんかも居て、挨拶に回って…
すぐに翔ちゃんに状況を確認する。

「ニノ、大丈夫か?」
「うん。寝かせてもらったらすっきりした。今日は台本通りでいいの?」
「変更点あるから…」

ADさんも捕まえて、3人で軽く今日の変更点を打ち合わせて。
それから出演者全員交えた、最終打ち合わせに入った。
前室で今日の全体的な流れなんかを確認したりするのだ。

俺の出るのが比較的楽なのに変わってた。
気を使わせてしまったなと、申し訳ない気分になる。

さらっと打ち合わせが終わって、スタジオに入る。
歩いていたら横に大野さんが来た。

「あ、さっきごめんね。ありがとう」
「ううん…」

それきりまた黙ってしまった。

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