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カラフルⅢ【気象系BL小説】

第12章 ピスタチオ fromショコラ


ピピっと体温計が鳴って、潤がそれをひったくっていく。

「なんだよ…見せろよ…」
「7度5分ねえ…医務室行ってこいよ」
「え?平気だよ…」
「収録始まるまで、寝てろって」
「大丈夫だって」
「バカ。目の下、クマできてる」

そう言って潤は俺の目の下を右手の親指で撫でた。
その時、楽屋のドアが開いた。

「おはよー…」

眠そうな声…大野さんが来た。

「おはよ、リーダー」
「おは…」

そのまま声が途絶えた。
不思議に思って振り返ると、大野さんは俺達を凝視して固まってた。

「え?どうしたの?大野さん」
「ふぁっ!?ふぁっ…いあ…べちゅに…」
「噛む所なの?そこ…」
「う、うるせーっ…」

どかどかと歩いてくると、俺達の向かいの定位置に座った。
ぼすんとカバンを投げ出すと、ゴロンと座面に寝転がった。

「変なの…」
「さ、ニノ、行くぞ」
「えっ…いいよ。大丈夫だからさ」
「だーめだって。ねー、マネージャー…」

そう言って俺のマネージャーに、俺が熱があるとチクった。

「二宮さん…医者いきます?まだ時間ありますし…」
「いいよ。そんな大げさな…」
「じゃあ、医務室いきましょうよ」
「やだって。面倒くさい…」

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