• テキストサイズ

カラフルⅢ【気象系BL小説】

第12章 ピスタチオ fromショコラ


「二宮さん…焦ってはだめです」
「先生…焦りもしますよ!だって俺はっ…」
「落ち着いて…」

先生は立ちあがって俺の額に手を触れた。

「ちょっと…疲れていますね…眠りましょうか」

温かい手の平で目の周りを覆われた。
急にとろんと眠気が俺を襲う。

「せんせぇ…お願い…俺、このままじゃ…」
「大丈夫。あなたが思っているようなことにはなりませんから…」
「…え…?」
「私が約束します。だから、安心して…今は眠りましょう…」

先生の声がだんだん遠のいていく。
なんとか抗おうとしたけど、久しぶりに訪れた穏やかな眠りの入り口に、俺は吸い込まれるように入っていったのだった。


それから一週間、なんの進展もない。
先生から新たに護符を貰ったけど、あまり効果は期待しないでくださいって言われた。
だから護符代もいりませんだって…
効果がないかどうかは、まだわからなかった。

「はぁ…」
「なにため息なんかついてんだよ?」
「わっ…びっくりした」
「おはよ、ニノ」
「おはよ…潤…」

今日はレギュラーの収録日。
一週間ぶりにみんなに会う。

他の3人はまだ来てなかった。
楽屋には俺達のマネージャーや衣装さんがウロウロしてる。

/ 1000ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp