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カラフルⅢ【気象系BL小説】

第12章 ピスタチオ fromショコラ


「行長先生がだめなら…動物霊に詳しい先生をご紹介願えませんか?」

じっと先生の顔を見ながら言うと、少し焦った顔をした。
先生は動物霊が得意じゃないと、翔ちゃんから聞いてる。

「い、いや、ちょっと待って下さい…うう~ん…」

本気で先生焦ってる。
お金のために引き伸ばしてるとかじゃないのは分かってる。
俺を金づるとして見てるなら、もっとなんかツボとかさ売りつけてくると思うし…

先生が今回の件で俺に支払いを請求してきたのは、護符代と一回の相談料のみ。
それも黒って犬は、もともと相葉さんとこの案件だから、相談料もだいぶ安くしてもらってた。

先生は全国に名を知られた霊能力者で、その業界で知らない人は居ないと言われるほどの方だ。
そんな先生はウチの副社長と昔なじみで、俺達タレントに何かあった時、副社長は先生と連携して事を解決してきたという経緯がある。

予約をとることさえ、一般の人は不可能で。
紹介でしか新規の客は取らないほどだ。

メディアにも一切露出してないし、取材も一切受け付けない。
これ以上は手に負えないからだ。

そんな先生が、なぜかこの犬の件になると歯切れが悪い。
だんだん焦れてきた俺は、こうやって今日また先生を訪ねてきたのだ。

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