第2章 グレイscene3
誰にも見られないように、隣の部屋に入った。
ソファが2つとテレビだけの小さな応接室のようだった。
「まー、泣かないの…」
部屋に入ってきても、まだ泣いてる。
俺は雅紀の顔を覗き込んで、困り果てた。
「だって…本当にカワイイと思ったんだもん…」
「まー、でもね…」
「あのくらいじゃバレないよ!」
「雅紀!」
「じゅんがおこったー…」
ああ…だめだ…話せば話すほどこじれる…
「まー、いくらばれないっていってもさ…やっぱり俺たちがずっと付き合って行くには、どんなことでも用心しなきゃいけないんじゃないかな…?」
「…いやだ…たまには、皆の前でのろけたい…」
「へっ…?」
「皆の前で、潤は俺のだって言いたい…」
「まー…」
「だって潤のこと、好きなんだもんっ…」
雅紀は叫ぶように言うと、俺に抱きついてきた。
衝撃で後ろに倒れこんだ。
「わっわあっ…」
なんとか身体を捩ってソファに倒れこむ。
「あっぶな…もう…まーったら…」
「潤…欲しい…」
「え?」
「ちょうだい?ね?いいでしょ?」
「だだだだめっ…これから仕事っ…」
「2時間あるから、一発できる」
「いい一発って!お前…」
焦ってる間に、ズボンをずりっと下げられて雅紀が俺を握りこんだ。
「だっ…だめだって!まじで!」
「潤も俺のさわって…?」
雅紀はいつの間に出したのか、丸出しの自分を俺に握らせた。
「う…ん…キモチイイ…」