第11章 グレイscene4
俺も後から追いかけて入って行くと、いきなり抱きしめられた。
「ちょっと…!」
「いいだろ…かず不足なんだよ…」
もしかして…この人…
お風呂場に誰もいなくなるの計算してた!?
「やっ…ちょっとやめてよ!ジュニアの子たち来たらどうすんだよ!」
「大丈夫だよ…あいつら反対側のシャワールームしか使えないんだから…」
そう言ってる間にも、智の唇が俺の首筋を這って行く。
「やめてっ…」
智は…俺の20年来の恋人で…
なのに今でも変わらず新鮮に俺のこと求めてくれて…
とっても嬉しいんだけど、体力が…保たない…
智の手がむき出しの俺に触れた。
キュッと握りこまれると、あっという間に血液が集まる。
「あっ…あっ…やめて…お願い…」
「なんでだよ…気持ちいいんだろ…?」
「智ぃ…」
「好きって言えよ…」
「すき…智がだいすき…」
満足気に微笑むと、智は俺の胸板に吸い付いた。
赤い尖りを舌で弄びながら、俺を握る手の動きは止めない。
「ね、お願い…次の回、保たないから…イかせてあげるから、俺はいいから、ね?智…」
俺の尖りを口に含みながら智はちらりと俺を見上げる。
あ…絶対やだって顔してる…