第11章 グレイscene4
アリーナ公演もここ横浜でいよいよラスト。
最終日、二回公演。
一回目の公演が終わると、すぐに楽屋に捌けてきて、それぞれ衣装を脱ぎ捨てる。
「さー早くシャワー浴びてこよ~」
相葉さんが先頭切ってお風呂へ行った。
「俺も行くかー」
「あ、じゃあ俺も…」
翔ちゃんと潤が連れ立って楽屋を出て行った。
ふと、おじさんを見たら、ソファでうとうとしてる。
「ちょっと大野さん…?寝てる場合じゃないでしょ?」
「ん…ちょっとらけ…」
俺よりも体力があるくせに、昨日相葉さんと朝まで飲んじゃったもんだから、ヘロヘロになってる。
「ばかじゃないの…年甲斐もなく…」
つんと額をつついたら、こてんとソファに横になってしまった。
「ああ~…もう!大野さんっ!」
もたもたしてたら3人はシャワーから帰ってきちゃって…
「しょうがないなあ…」
皆で大野さんを起こしてくれて、なんとかお風呂まで引っ張っていくことができた。
皆が引き上げたところで、強引に残ってた衣装を脱がせた。
「ちょっと!いい加減にしなよ!智!」
「らってぇ…ねみいんだもん…」
ふにゃふにゃしながらも、最後の砦を脱ぎ終わるとシャワーブースに入っていった。