第11章 グレイscene4
「凄いね翔、なりきってる…」
ふふふと笑いながら俺を口に含むニノは、とってもやらしくて…妖艶で…
俺は目が離せない。
「もっと…言って…?」
「え?」
「俺が好きだって…」
「ふふ…相葉さんが、好きだよ…」
「もっと」
「相葉さん…好き…」
「抱いてって言って…?」
「相葉さん好き…俺のこと、抱いて…?」
白い皮膚がだんだんと薄紅色に染まってくる。
ニノの唇から出てくる赤い舌が、ちろちろと俺の先端を掠めていく。
「…こんなやらしい俺、嫌い…?」
うるうるしながら俺を見つめる瞳…
ぶちんと何かが切れた。
「そんなわけねえだろっ…」
がばっと起き上がるとニノをマットレスに押し倒した。
「あっ…相葉さんっ…」
「今日は寝かさねえからな…それから」
「え?」
「俺のこと、雅紀って呼べ」
「ええっ…そこまでこだわるの?」
「もちろん」
「わかったよ…ま・さ・き」
一気に頭に血が昇った。
「ニノっ…俺、男初めてだから教えて?」
「うん…わかった…」
静かにニノは俺の手を自身に導いた。
「自分のと同じようにして…?」
「わかった…」
俺よりもでかい…
きゅっと握り締めると緩やかに手を動かした。
びくりびくりと揺れるニノの身体にキスを落としながら、俺はニノの身体に溺れて行った。