第2章 グレイscene3
「なあ…J、おまえ知ってる?俺たち、皆、兄弟なんだよ?」
「は?」
「お前だけ、知らないんだよ…」
何いってんだ…?まさか一人の女でこいつら…
「あ、なんか違うこと考えてるでしょ?違うから。穴兄弟じゃないから。」
「へ?は?じゃあなんなんだよ?」
「お前以外、俺たち肉体関係があんの」
さらりと翔くんが言った。
「ま、まさか…あれ…?えっと…俺を巻き込もうとしてる…?」
「だいせいかーいっ」
ぼすっとニノが俺に馬乗りになって、服を脱ぎ始めた。
「ぎゃああああ!ヤメろ!俺にはそんな趣味はねえ!」
「なくてもいいの。Jがいけないんですよ?共演者と仲良くしたがるから…」
「それになんだって?明日は小栗とでかけんの?舐めた真似してくれんじゃん…」
翔くんは真顔で俺の服のボタンを外し始めた。
「い…意味がわからないっ…」
「うるせー口だな…」
翔くんはさっき酒を溢したのを拭いたタオルを取って、俺の口を塞いだ。
「んーっ…」
「大人しくしろよ…俺とニノに、お前が勝てたことあるかよ?」
言われてみれば…小さい頃からいつもいつも、翔くんとニノがつるんで俺をからかって来た時は、絶対に勝てなかった。
ケンカだって、勝ったことがない。
「ダイジョブ。優しくしますから…J…」
え?ちょっとまて。俺、女なの…?!
「ふがーっ…」
いやだいやだ!だって、ケツの穴にあんなもん挿れるんでしょ!?無理に決まってる!切れるに決まってる!
「マジ、往生際ワル…」
翔くんが冷たい目をしたかと思うと、俺の両腕を掴んだ。
俺のベルトをひっぱって外すと、手首を固定した。
「本当はこんなことしたくなかったんだけどな…」
ふっとニヒルに笑うと、ニノと目を合わせて動き出した。
「大野さんの時は、30分くらいで慣れたからね」
「雅紀のときはなあ…苦労したな…1時間くらい?」
「そのくらいですかねえ…」
ちょ…お前ら、あの二人も犯したのかよ…!
犯罪だぞ!これ!