第10章 だいだい
「やあっ…んっ…何してんのぉっ…」
「いや…ちょっと、ね?」
ぐりぐりっと中で指が動いてる。
翔の出したのでぬるぬるしてるから痛くはないけど…
「やめ…あっ…」
ぐりっと拗じられたそこ…さっき身体がびくびくしたとこ。
「あ…ここ…」
またぐりっとそこを突かれて身体が痺れる。
「い…や…」
逃れようと身体をずらすけど、翔の腕ががっしり腰を捉えて離さない。
「ここが和也のイイトコロなんだね…覚えとく」
「もっ…翔のばか…」
ずるっと指が抜けていくと、もう立ち上がれなかった。
「ばかでいいよ…だって和也を気持ちよくしたいんだもん」
「翔が気持ちよければいいもん…」
「一緒に気持よくなきゃ、セックスの意味無いじゃん…」
そう言って俺の身体をひょいっと持ち上げてお姫様だっこしてくれた。
「だーりん…」
「なんだいはにー」
「ううん…嬉しい」
「はにーは昔より重くなったなあ…中年ぶと…ぶふぉっ…」
翔の鼻に指を突っ込んでおいた。
「ま、また鼻血出たらどうすんだよ!?」
「しらない。いじわる言うだーりんなんか知らないっ」
「いじわるじゃないだろお…?かわいいんだからはにーは」
ちゅっと俺の鼻先にキスしてくれた。