第10章 だいだい
「和也っ…も、ダメ…」
「ん、翔、ちょうだいっ…」
ガクンガクンと揺らされる身体で受け止める翔の熱。
もっと欲しくて、もっと気持ちよくなって欲しくて。
勝手に腰が揺れる。
「待って…和也っ…ダメだって!」
「いいっ…翔が一番気持ちいいときにっ…」
「だめだ…一緒に、な?」
俺の額の汗を拭うと、俺の中心を握りしめた。
「あっ…やあっ…」
「うっ…締まる…」
いきなり激しく腰を打ち付けられてラグを掴む。
前からの甘い刺激、そして後ろに打ち込まれる熱。
訳がわからなくなってくる。
「あっ…!?」
ビクビクっと身体が勝手に跳ね上がる。
「どうした…?」
「わかんない…急になんか…」
また翔の腰が同じように突き上げてくると、はっきりとした快感が脳天を突き抜けた。
「やだあっ…なにこれっ…」
背を反らして快感を逃してみるけど、突き上げてくる快感に抗えない。
「なにこれ…いやっ…翔っ…だめっ…」
「和也…いいの?これ…」
ぐりぐりっとそこを突かれて、また身体が跳ね上がった。
「いやあっ…やめてっ…」
「逃げんな」
覆いかぶさってくると、俺の頭を腕で押さえて逃げられない。