第10章 だいだい
「ああっ…翔っ…」
「くっ…凄え…」
翔の腰を打ち付ける音が部屋に響く。
皮膚と皮膚がぶつかって、その間から俺たちの快感が生まれる。
「もっと…入って…」
呻くように伝えると、俺の腰をもっと引き寄せる。
「ニノ…好きだよ…」
「翔っ…愛してる…」
ぐりぐりと捻るように俺の中をえぐっていく翔の塊。
愛おしくて、たまらない。
身体を捻って翔の腕を捕まえる。
そのまま起き上がって翔の目を見る。
見つめ合った俺たちはそのまま快感の頂点へ駆け上っていく。
「あっ…ああっ…翔っ…ねぇっ…」
「んっ…はぁっ…なん、だよっ…」
激しく繋がりながら、汗を流す翔はとってもかっこよくて…
いつまでも俺の中に居たらいいのに…
「もっと、見たいっ…翔の顔…」
「ああ…」
翔は繋がったまま俺の身体を仰向けた。
そのまま腰をぐいっと進めて、また俺達は深く繋がった。
ぽたりぽたりと汗を落としながら、じっと俺の顔を見つめる。
くっきりとした二重にくりっとしたどんぐりみたいな目。
ぽってりとした唇は少し開いて、荒い息を吐き出してる。
「嬉しい…抱きしめて…」
「和也…」
汗塗れの身体でぎゅっと抱きしめてくれる。
気が遠くなるほど幸せだ…