第10章 だいだい
「じゃあ…全部ちょうだい…」
「どうやって…?」
「お口に…翔の、ちょうだい…」
「和也…」
「ごっくんしたい」
翔の親指が俺の唇を辿った。
「やるよ…」
そう言うと俺を抱き起こして、ラグに座り込んだ。
足を開くと俺の顔をそこに導く。
「いいよ…それ、お前の好きにしろよ」
「ん…」
口を大きく開けて翔を口に含む。
根本を手で握ると、ゆっくりと動き出す。
「もっと…裏舐めて」
「ん…ふ…」
舌をいっぱい伸ばしてべろりと裏筋を舐める。
「あぁ…」
翔の甘い声が嬉しくて、もっと聞きたくて。
一生懸命口の中の翔をしゃぶる。
だんだん翔の味が口全体に広がって、翔を食べてる気分になる。
「おいひい…」
「よく味わえよ?」
にっこり笑って、俺の髪をさらさらと撫でてくれる。
「ん…」
じゅるりと翔を飲み込んで、喉の奥に入れてしまうとぶるっと翔の身体が震えた。
「きもひいい?」
「ん…めちゃくちゃいい…」
嬉しいな…
先端から舌を絡ませるように舐めて口の奥に入れると、翔の味が濃くなって…
「あ、も…出る…和也…」
俺の髪を掴んで必死に耐えてるのが愛おしくて。
思わず強く吸い上げた。
「あっ…もうっ…」