第10章 だいだい
お金を払ってピザを受け取ると、早速ダイニングテーブルに広げる。
結構なボリュームだったから俺はすぐに腹がいっぱいになって。
でも翔はガツガツ食って…
うん、やっぱダイエットね?
ぺろりと平らげると、膨れたお腹を叩きながら満足そうな顔で笑ってる。
「お腹いっぱい?」
「だって和也全然食べないじゃん」
「俺は小食なの」
「偏食の間違いだろ」
「むふ」
隣りに座る翔のお腹に手を伸ばしてさわさわと撫でまわす。
「何ヶ月?」
「うん…4ヶ月くらい…?」
「そんなに!?」
「和也の子供よ?」
「翔子…」
「責任とって、結婚してっ」
「いや、まて翔子…」
「酷いっ…私と結婚するつもりがないのに、中出ししたのねっ…」
「ま、まてっ…!そもそも俺はお前に挿れたことすらないぞ!?」
「あ。バレた?」
「それに中出ししたのは、お前だろう!」
「いや~!助けて~!」
げらげら笑いながら俺の髪をぐしゃぐしゃにして頭を撫でる。
俺はずっと脇をくすぐってた。
「やめれっ…マジつらい、マジつらいっ…」
「翔子!今日はお前に中出ししてやるっ…」
「へっ!?」
「お前、バージン?」
「や、ちょっ…」
「経験済?」
「お、お前こそっ…」