第10章 だいだい
自分のスエットに手を入れた。
熱くなった中心を外に出すと、翔の顔を見ながら握りしめた。
「…翔…?」
「ん…?」
翔は俺の取り出した中心に釘付けになってる。
「こう…してたんだよ…」
翔の顔を見ながら、緩く擦りだす。
徐々にスピードを上げていくと、先端から雫がこぼれだしてきて握っている手のひらを濡らしていく。
くちゅくちゅと音が聴こえてきて、ぬるりとした手の感触に止まれなくなった。
「ああ…翔さんっ…抱いて…俺を抱いてっ…」
「和也…」
「言いながら…擦ってた…オナニーしてた…」
片手で翔の頬を包んだ。
「翔の出てるテレビとか…雑誌見ながら…一人で…」
扱く手に、翔の手が重ねられた。
「かわいいこと言うなよ…我慢できねえだろ」
「あ…一緒に…かわいがって…?」
重ねられた手が、俺の手ごと中心を包んだ。
強い力でいきなり翔の手が動くから、腰が引けた。
「逃げるなよ。もう俺から絶対…」
「あ…わ、かった…」
ガクガクと身体が翔さんの膝の上で揺れる。
お尻の下に感じる体温が、翔の視線が、荒い息が。
翔のすべてが…
愛おしくて、涙が出そうになる…
ちゅっと翔の唇がくちづけてきた瞬間、俺達の手のひらに白濁が零れた。