第2章 グレイscene3
「スマホ忘れたから取りに来てみりゃ…てめえら…」
「翔くんもだよ…一体なにされてるわけ…?」
「え…だって俺…」
でもちょっとだけ気持ちよくて…それは否めなくて。
100%こいつらのせいになんかできなくて。
モゴモゴしてたら雅紀がキレた。
「言えよ!」
「だって…翔くんかわいいんだもん。俺達にだって味見させてよ…」
潤が口を尖らせながらとんでもない事を言った。
「ちょっ…潤っ…!」
「何いってんだこのやろう!ノーマルの翔くん落としたの俺たちだぞ!?」
ちょ、そこ今関係あんの!?
「いいよ」
「へ?智くん?」
「翔くんのこと食べてもいいよ?その変わり、全部俺達に見せてね?」
「な、何言ってんの!?」
「わかった。智がそれでいいって言うなら、俺もそれでいい」
「ま、雅紀までっ!何言ってんだよ!?」
突然ぐるんと視界が回った。
潤が俺をお姫様抱っこしていた。
「ありがとう!翔くん、優しくするからね?」
「ちょっ…待てって!俺の意思は!?智くん!?」
智くんは冷たい視線を俺に向けた。
「はっきりと答えなかったからお仕置きだよ。和と潤に食べてもらいなよ。見ててあげる」
そこまで言うと、抱っこされてる俺に近寄ってきて頬に軽くキスをした。
「上手に抱かれたら…後で俺と雅紀が抱いてあげる…」
小さな声で囁いた。
「ご褒美、欲しいでしょ?」