第8章 いつも貴方がいた -nosa version-
その時、かずなちゃんがくすっと笑った。
「おまえ…起きてるだろ?//」
「バレた…?」
「バレるに決まってんだろ!」
は、恥ずかしい…←自覚あったんだ…
いつから起きてたんだ!
慌てて息子を仕舞うと、かずなちゃんは不満そうな顔をした。
「パパ…」
「やっ…やめろって…恥ずかしい」
「ノリノリだったくせに…」
かずなちゃんは魔性の女だった…
「翔…おかえり…」
今度は潤んだ目で見つめてきた。
「カズ…おいで…?♡」
がばっと起き上がって、カズは抱きついてきた。
「翔っ…寂しかったっ…」
えらい素直で面食らった。
でも、凄い嬉しい…!//
「ごめんな…寂しい思いさせて…」
「ううん…ごめんね。出発するとき…」
「いいんだよ…俺が悪い…」
潤んだ目から、一筋の綺麗な涙が落ちた。
それを指で拭って、俺は唇を寄せた。
「キス…して…?」
「翔…」
カズは身体を上げて、ちゅっとキスをくれた。
それだけで…
俺は満たされた…
「ありがとう…俺の奥さん…♡」
ぎゅっと抱きしめると、カズも俺の身体に腕を回して抱きついた。
二人でぎゅうっと抱きしめ合っていると、本当にしあわせだった。
いつまでも…こんな時間が続いたらいいな…