第8章 いつも貴方がいた -nosa version-
『だから…カズ…』
「ん…?」
『これからも…俺と一緒に生きていってくれる?』
「当たり前だよ…俺には翔しかいないよ…」
勝手に涙が出てくる。
なんで…電話なのにかっこいいんだよ…
聞こえないように鼻を啜ったら、向こうからふふっと笑い声が聴こえた。
『なきむし』
「ちがうもん」
『ま、そんなとこもかわいいんだけどね♡』
「ばっ…なに言ってんのよ!///」
『…許してくれる?』
「だから…怒ってないから」
『違う…悲しませて、ごめんね』
「大丈夫…産んであげる。翔の赤ちゃん」
『えっ?』
「帰ってきたら、覚悟しとけよ?」
『えっ…///ちょ!それ、どんな…』
「今想像したら、つらいと思うよ?」
『えっ…ばか、おまえ…どうすんだよ…』
ごそごそ音がしてる。
「なに…?どうしたの?」
『だって…離日するとき、イってないから…』
「ちょっ…なに考えてんのよ!?」
『今、ホテルだから大丈夫…』
翔さんの声がえろっぽくなってきた…///
「おばかなんだから…」
『もうバカでもいい…カズの声聞いてたら我慢できない///』
「わかったから…じゃあ電話切るね?」
『待てっ!』
切羽詰まった声が聴こえてきた。