第7章 ショコラscene3
じっと見てたら、雅紀がばさりとバスタオルを私の足に掛けた。
「いただきます…」
ごくりと動く喉仏…
ああ…雅紀って男の子なんだなあ…
「おいしい?」
「うん、美味しいよ?翔ちゃん」
「わあ…嬉しいな…」
ふふっと二人で微笑み合う。
「ありがとうね、翔ちゃん」
「うん…」
そっと雅紀の胸に凭れかかった。
「雅紀が喜んでくれて嬉しい…」
「翔ちゃん…」
また体の奥がずくんとした。
いや…また勃っちゃう…
身体を離すと、バスタオルを雅紀に返した。
そのまま寝室へ行って、パジャマを着た。
「翔ちゃん…脱いじゃったの?」
寝室の入り口に、バスローブのまま雅紀が立ってた。
「うん…だって、雅紀がああ言うから…」
「ごめん…絶対、汚いとか思ってないから…」
「うん。わかってるよ」
後ろから雅紀が私を抱きしめる。
「翔ちゃん…」
「ん…?」
「抱いて…?翔ちゃん…」
「えっ…」
「お願い…いつものように、抱いて…?」
「雅紀…」
背中の雅紀は泣いているようだった。
抱く…?
私が雅紀を抱くの…?
でも…どうやって…?