第7章 ショコラscene3
「え…っと…翔ちゃん…だよね?」
ニノがソファに座って固まってる。
「翔くん…?嘘だろ…」
潤は口元を手で覆ってしまった。
「だから…今日は撮影やめたほうがイイよ…」
智くんまで、なんだか深刻な顔してる。
「なんで?私、平気だよ?」
一斉に皆が私を見た。
「えっ…ほら、首なら動いてるから…」
そう言って雅紀を見上げたけど、雅紀は表情を固くしたまま、私の手を握りしめてる。
「皆、ごめんね…俺のせいなんだ…」
「相葉さん…」
「相葉ちゃん、違うよ。しょうがないことなんだからね?」
智くんが雅紀の肩に手をかけた。
そっと引き寄せると、頭をなでていいこいいこしてる。
どっきーん
え?なにこれ…
ちょっと…もうちょっとくっついて?
「翔ちゃん…?」
ニノの訝しげな声が聞こえる。
潤の膝に身を乗り出して、俺のこと覗きこんでる。
どっきーん
な、なんだろ…
なんで皆がくっついてるの見ると、心がときめくんだろう。
「顔、赤いよ?大丈夫?」
ニノに言われて、頬を触った。
「あ…ほんとだ…私、顔が熱い…」
「…ダメだこりゃ…」
「え?」
「今日は…グラビアだから、撮影しちゃいましょう」
「だな。後は、コンサート関係なら、俺が調整するから」
ニノと潤は目を合わせて頷いた。
…もっと見つめ合って…ほしい…