第7章 ショコラscene3
「翔くん…」
智くんは俺の顔みた瞬間、全て悟ったようだった。
俺はというと、智くんの顔を見た瞬間なんだか胸の辺りが変になった。
なんだこれ…?
「とりあえず、上がって?」
さっきの電話は智くんだった。
雅紀から連絡がいって、心配して掛けてきてくれたのだ。
行く宛もなかった俺は、智くんの家におじゃました。
「いつから…?」
俺を玄関にあげながら、智くんが聞く。
「わかんない…今日の夕方…かな?家に帰ってからかも」
「そっか…」
そっと俺の肩を抱いてくれた。
「そんな悲しまないで?翔くん…」
「え…わかるの?」
「すっごいオーラが悲しい色になってる…」
エロいオーラだけが見えるんじゃないんだ…
リビングに通されて、ソファに座った。
智くんも向かいのソファに座ると、俺をまじまじと見る。
「ふうん…その子、俺たちのファンなんだね…」
「えっ…そうなの!?」
「なんか、そう思う。俺を見る目も変だよ?翔くん」
「えっ…俺、どんな目してる?」
慌てて目を隠した。
「んー。誘惑するような目?」
「やっ…やめろよっ!そんなつもりねえからなっ!」
「わあってるよ…翔くんの中身がそうさせてんだよ」
「中身って…」