第7章 ショコラscene3
少しウトウトした瞬間、いきなり衝撃が来た。
「うおっ!?」
慌てて身体を起こすけど、首がガクンと揺れた。
「ど、どうしたの!?」
マネージャーが後ろを振り返った。
「あ…オカマ掘られてます…」
後ろを振り返ったら、ありえない近さに後続車が居た。
「あっちゃー…」
とりあえず局に入ったものの、首がだんだん痛んでくる。
痛む首をさすっていたら、そのうち動かなくなって…
収録は延期になった。
事故だからしょうがないってことで、ちっちゃくニュースにもなってしまった…
病院に行ったら、頚椎には異常がないから様子見と言われた。
安静を言い渡されて家に帰った。
まだ明るいうちに部屋に帰るのも久しぶりで…
なんだか変な感じだった。
部屋に帰ったら、晴れていたはずの外があっという間に曇って、真っ暗になった。
みるみる雨が降りだして、今日ロケに行っている雅紀が心配になった。
大丈夫かな…雅紀…
そんなことを思いながらソファに座っていたら、そのまま眠ってしまったようだった。
”今から…行くからね…待ってて…”