第7章 ショコラscene3
コトが終わって、二人で暫く抱き合った。
「んー…久しぶりだったね…」
「もう…もっとゆっくり欲しかった…」
「ごめんな。今晩…は、だめか…」
「忙しいね…俺たち」
「お前のレギュラーの数が多いんだよ…」
「だってぇ…」
「売れっ子さんだなぁ、もう」
額をつんと突くと、雅紀はかわいらしく微笑んだ。
「翔ちゃんが傍に居てくれるからだよ?」
「雅紀…」
「家に帰れば翔ちゃんが居るって思うから、頑張れる…」
「俺もだよ。雅紀」
「翔ちゃん…」
「愛してる…雅紀…」
「俺も…愛してる…」
久しぶりにこんなに愛を囁きあった。
やっぱ…溜めちゃだめだな。
ちょいちょい愛の交歓しないと。
雅紀不足で死んじゃうわ。
そのままお互いのレギュラーの仕事に向かう。
マネージャーが迎えに来ていて、それぞれの車に乗り込む。
「じゃあね!頑張ろうね!」
「おう、頑張ろうな!」
また今晩、雅紀を腕に抱いて眠れるのを楽しみに仕事に向かった。
赤坂に入ると、少し渋滞していた。
テレビ局まであと一歩ってところなのに…
さすがにさっきシてしまったせいで、少し眠くなってきた。
シートに凭れると、俺は少し目を閉じた。