第1章 ミントscene2
「ふふ…可愛いよ…和也。ほら、俺のこと誘惑して?」
「え…?」
「お前の芝居で、俺のことその気にさせろよ…」
本当は全力でその気なんだけどね。
「や…だ…智ぃ…。智のが欲しいよ…」
「あっそ、嫌なら俺は隣に参加するよ?」
「いっ…いやっ…!」
そう叫ぶと和也は猫になったまま、俺に尻を向けて四つん這いになった。
「う…あ…擦れる…よぉ…」
和也が動く度に、猫のしっぽがぷらんぷらんと揺れる。
気持ち良いのか、尻がゆらゆらしてる。
ふと横を見たら、翔くんと雅紀が目を見開いてこちらを見ていた。
「翔くん」
「え?」
俺は翔くんにもう一個買ってあったにゃっとているを放り投げた。
和也には白、雅紀には黒のしっぽだ。
ローションも一緒に放り投げてやると、親指をぐっと立てた。
「智くん…」
「それ、あげるから」
「ほんとに?」
翔くんは早速雅紀に向き直った。
「やっ…やだあっ…」
雅紀は翔くんに背を向けると四つん這いで逃げ出した。
「バカ…」
翔くんはあっという間に雅紀の腰を捕まえると、いきなり前に手を伸ばして雅紀の竿を握りこんだ。
「あっ…」
クタクタと雅紀の力が抜けていった。