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カラフルⅢ【気象系BL小説】

第5章 ロザリオ


「なに…してるんだよ…」
「なにって…セックス?時間ないから、俺、イケなかったわ…」
「え…?ちょっと…何言ってんの…」

さっき出て行ったスタッフ…あいつ、男だった…

「なに…ちょっと待って…ヤラせてんの…?」
「悪い?潤だってニノとヤッてんじゃん…」

そういうと、気だるそうに身体を起こしてTシャツを着た。

「好き…なの…?そいつのこと…」
「潤だってニノのこと好きじゃないのに抱いてるでしょ?今はどうか知らないけど…」

翔くんは散乱しているゴミを拾うと、ポケットに詰め込んだ。

「あいつゴミくらい拾えってのな…」

俺の方は一切見ないで、ひとりごちて翔くんは倉庫を出て行った。
俺は膝がガクガクするのを止められなかった。
急いで酒を手に取ると、一気に飲み干した。

どうしよう…翔くんが…壊れた…

俺のせいだ…

それからもF倉庫では、収録の合間に翔くんの情事が繰り広げられた。
いつも、違う男だった。

俺はそれを止められるわけでもなく、ただ最初から最後まで見ているしかなかった。
鮮やかにピンク色に染まる翔くんの裸体を、ただ眺めているしかなかった…

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