第4章 ヴェニット
それからのニノの追求はじわりじわりと激しさを増していった。
それに連れて、俺達の夜の生活も激しさを増していった。
だって…なんか…イケナイコトしてる気分になるんだもん…
「はぁ…雅紀…ちょっと待って…」
「ん…だめ、止まんない…」
「腰…腰痛い…」
「だめ…そんなこと言って…勃ってるし…」
「あっ…ああんっ…凄い…だめぇ…」
「えっろ…智…最高…」
「雅紀っ…好きっ…」
「智…大好きだっ…」
盛り上がるのなんの…
俺たちはだんだん、この甘い味にハマっていった。
そしてニノへの気持ちが間違った方向に走りだすのを止められなかった。
スリルっていうの?
ニノにいつバレるだろうっていう。
だから翔ちゃんや潤に見つからないよう、ニノには見えるよう俺たちは楽屋でもスタジオでもイチャイチャするようになってしまった。
これがまた…気持よくて…ほんと…
「もうっ…いい加減にしてよっ…」
ニノのヤキモチ妬いてるみたいな顔も最高で…
どんどんハマっていく。
「え?なんもしてないよ~」
「そうだよ…どうしたの?和也…」
「だって今、おしり触ってたでしょ!?」
「触ってないよ?ねえ、おーちゃん」
「うん…見間違いじゃないの?和也」
「違うもんっ…触ってたもんっ…」
翔ちゃんと潤はまたかって顔でうんざりしてる。