第4章 ヴェニット
またおーちゃんのムスコは元気がなくなってたから、きゅっと握って可愛がってあげた。
「あっ…やっ…だめっ…」
「なんで…?一緒に気持よくなろうよ…」
唇をキスで塞いでしまうと、甘い吐息が俺の口の中にまで広がる。
「ああ…雅紀、なんか気持ちいいよ…」
「うん…嬉しい…もっと気持ちよくなろうね…」
腰を振りながら、おーちゃんを握ってる手も優しく動かした。
おーちゃんを気持よくしたい一心で、俺は汗をかいてた。
「雅紀…雅紀…」
うわ言のように繰り返し呼ばれる俺の名前…
俺の下で乱れるおーちゃん…
全てが夢のようで。
でもこの身体に押し寄せてる快感は、現実で。
こみ上げてくる射精したい欲も本物で…
「智…もう…イっちゃう…」
「ん…俺も…」
目が合うと、顔を引き寄せられた。
「キス…いっぱいして…?」
かわいい…
「ん…」
目を閉じて、たくさんたくさんキスをした。
最後に唇を吸い上げた瞬間。
おーちゃんの身体は撓って、俺の腹に熱い液体が掛かった。
「ああっ…雅紀ぃっ…」
その声を聞いた俺も、我慢するのやめた。
腰を思い切り振って、おーちゃんの熱い中に、全部放ってしまった。
「智…」
「雅紀…」
お互いに酷い汗をかきながら、ぎゅうっと抱き合った。
そのままおーちゃんは眠りに落ちていった。
すごく幸せそうな顔をしながら。