第4章 ヴェニット
「凄いよ…なにこれ…」
汗が止らない…気持ち良すぎて、またなんにも考えられなくなってきた…
「あ…雅紀…まさきぃっ…」
俺の首に腕を絡ませて、涙を流しながらおーちゃんは耐えている。
もうちょっと…もうちょっとだから…
「んっ…智っ…」
名前を呼ぶと、潤んだ目で俺を見上げた。
「雅紀…」
その瞬間、ぐいっとおーちゃんのなかに全部挿れた。
「くっ…ああ…智…全部入ったよ…?」
「ほんと…?」
「うん…凄く…気持ちいい…やばい…」
「…嬉しい…」
目を閉じて喜びを噛み締めてる顔を見てたら、またイッちゃいそうになった。
ああ…愛おしい…
俺のために、こんなに我慢してくれるなんて…
「智…?」
目を開けると、まっすぐに俺を見つめてくれる。
「ありがとうね…」
「雅紀…」
ふたりでふふっと笑って、しばらくそのまま抱き合った。
おーちゃんの手が、トントンと俺の背中を叩くから顔をあげたら、おーちゃんはにっこり笑った。
「動いて…?苦しいでしょ?」
俺の額の汗を拭ってくれながら、そんな健気なことを言う。
「うん…じゃあ、ゆっくりするからね…?」
そろそろと腰を引いて、ゆっくりと戻す。
おーちゃんは俺の腕をギュッと握って、俺の顔を見てた。