第1章 ミントscene2
「だからもう、あれで余計こじれたからこれ以上は…」
「知らねえよそんなの…だって雅紀は和也とあんなことしてんだぞ?人のこと言えるかよ」
「だめっ…だめだって!」
翔くんが暴れるから、なんか知らないけど俺は押さえつけてしまった。
最近、岡田っちに習ってるせいで腕力強くなってきたんだよね。
「智くんっ…お願いっ…俺、雅紀とこれ以上こじらせたくないっ…」
「お前…俺達の事引っ掻き回しといて、自分のことばっかり…」
ちらっと和也をみたら、「もっとやれ」と言っているようだった。
ん?やっていいの?
翔くんの身体を持ち上げて、雅紀によく見えるように体勢を入れ替えた。
そのまま翔くんに馬乗りになって、雅紀を見た。
「いいんだな?」
「な、なにがだよ…」
「わかるだろうが」
「べ、べつに!翔ちゃんなんて…」
雅紀は目を逸らした。ちょっと涙目になってる。
素直じゃないねえ…
和也は俺のこと、潤んだ目のままじっと見てる。
大丈夫だよ。お前以外にチンコ勃たないから。
ニッコリ笑うと、少し安心した顔をした。
「さ、智くん…?」
翔くんが俺のこと見上げてる。
おもいっきり冷たい顔で見下ろすと、少し怯えた。