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カラフルⅢ【気象系BL小説】

第1章 ミントscene2


カッチーンと来て、思わず身を乗り出したら和也に目で制された。
そのまま和也はちょこんと雅紀の膝の上に座ってる。
なんだってんだよ…なんでこんな光景を見なきゃ行けないんだ。

すごく腹が立って、コーヒーを淹れてる翔くんのところに行った。
後ろから抱きしめて、雅紀の方をちらちら見てやった。

「わっ…智くん、危ないって…」

ぐいっと腰に腕を回して、ふっと項に息を吹きかけた。

「あっ…や…だ…」

なんか色っぽい声を出した。
面白くなってふーふーやってたら凄く怒られた。
ちぇ…

コーヒーが入って、カップに注ぐとテーブルに並べる。
いい香りが漂っているのに、誰一人として手を付けない。
しょうがないから俺から頂いた。

「お、美味いな」
「でしょ?それ、お取り寄せしたんだよ」
「いい香りだ。酸味も俺好みだ」
「そうなんだ。今度おすそ分けするよ」

翔くんと会話が弾んでしまって、ふと雅紀を見ると、泣きそうな顔してた。
お。いいねえ…。

明日休みなんだから、早く片付けよう。

コーヒーを飲み干すと、隣に座る翔くんの肩を引き寄せた。

「えっ…また!?もうやめてよっ…」
「いいだろ?昼間は抱きついてきたくせに…」
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