第4章 ヴェニット
「俺もうのぼせそう…」
おーちゃんがそう言うから顔をみたら、真っ赤になってた。
「じゃああがろっか…」
「相葉ちゃんはもうちょっと入ってなよ」
「いいよ。一緒にあがろう?」
前を隠しながらおーちゃんの手を引いて浴室を出ると、バスタオルでおーちゃんの身体を拭いた。
「手…どけて…?」
まだ前を隠してる手をどけて、そっとそこを拭いた。
「俺も…拭いてあげる」
おーちゃんもバスタオルを手にとって、俺の身体を拭いてくれた。
「相葉ちゃんも、手どけてよ…」
少し笑いながらそう言うから、仕方なく手を外した。
そっと触れられるそこは、敏感になってて。
「あ…」
すいません…むくむくしちゃいました。
「堪え性のないムスコでごめん…」
そういうとおーちゃんは爆笑してくれた。
全身拭き終わると、バスローブを羽織ってリビングに行った。
その時も自然と手を繋いでいた。
おーちゃんの手、熱い。
冷蔵庫から水を取り出して渡すと、にっこり微笑んで俺を見る。
なんか不思議な気分だった。
おーちゃんがバスローブ着て、俺の家に居るなんて…
二人で一本の水を飲むと、無言になった。
おーちゃんと自然に目が合って、腕を広げると、飛び込んできてくれて。
そのまま抱っこして、寝室へ入った。