第4章 ヴェニット
「相葉ちゃん…力持ち…」
「そうかな…」
そっとベッドに座らせると、おーちゃんは子供みたいな顔して俺を見上げた。
ずるい…今、その顔するの…
そっと目を閉じさせると、キスした。
「相葉ちゃん…?」
「ごめん…灯り、消すね?」
ベッドヘッドのスモールだけにすると、部屋がシンと暗くなった。
これなら…自分の狡さに向き合わなくて済む…
バスローブに手をかけると、脱ぎ捨てた。
おーちゃんのバスローブもするりと脱がせる。
触れた肌は熱い。
頬を手のひらで包んで引き寄せた。
唇を重ねて、俺達はベッドに沈み込んだ。
「相葉ちゃん…」
「おーちゃん…」
お互いの名前を呼び合ってするキスは、凄く気持よくて。
なにもかもすっとんで行きそうだった。
狡い自分のことも…お互いが男だってことも…
「んっ…相葉ちゃん…キスじょうず…」
「そう…?」
舌で口角をつつくと、おーちゃんの口からつつっと唾液が零れ出て。
それを舐めとると、首筋に唇を移した。
「あっ…相葉ちゃんっ…」
「おーちゃん…かわいい声…」
「やだ…そんなこと言うな…」
「もっと聞きたい…かわいい声…」
「やだぁ…」
すべすべの肩に唇を這わせて、脇を掠めると身体がびくっとした。
「気持ちいいの?」
「くすぐったいの…」
そっか…
残念…