第1章 ミントscene2
「さ、智くん…なにすんだよ!」
俺は上にいくボタンをぽちんと押して知らん顔した。
「ほ、ほら…ニノ、リーダーも浮気してんじゃん!」
ちらっと和也の顔を見たら、「わかってるよ」って頷いてくれた。
良かった…通じた。
「いいだろ…俺がキモチイイことしてやろうか…」
小さい声で翔くんに囁いたら、ぞわぞわっと翔くんが震えた。。
「ややややややめ…」
翔くんが挙動不審になってる間にエレベーターが来た。
そのまま4人で上に上がる。
その間も雅紀は頑固に、和也を離さない。
だんだん怒りが蓄積されていく。
あのなあ…それ、俺のなの。
お前が抱きしめる権利ないの。
いくら雅紀だからといって、な。
許さねえ…
じっと和也を見つめたら、潤んだ目で俺を見つめ返す。
でも、今無理やり奪い返すなって言わんばかりだし…
ここは和也に任せるしかない。
愛してる
俺はお前だけ居ればいいんだ
上階について、翔くんが降りていく。
ついて行って、部屋に上がり込む。
「おじゃまします」
リビングに通されて、とりあえずソファに座った。
雅紀は和也を拘束したまま一人がけのソファに座った。
膝に和也を載せてる。