第4章 ヴェニット
「おーちゃん…」
「ごめん…ヘンなこと言って…」
「ううん…ありがとう…おーちゃん…」
俺は立ち上がると、おーちゃんの隣に座った。
ずっと顔を上げないから、ひょいと持ち上げて俺の膝に座らせた。
「じゃあ…確かめてみて、いい…?」
クッションを抱えたまま顔が見えないけど、おーちゃんが緊張したのがわかった。
そっと身体に腕を回すと、少しおーちゃんは身じろぎした。
顔をみたら、真っ赤な顔してクッションを放り投げた。
「相葉ちゃんっ…」
ぎゅっと俺に抱きついてきて、俺の胸に顔を埋めた。
ど、どうしよう…
すっげーさっきよりいい匂いする…
ムスコ!まだだ!鎮まれ!
「痛く…しないでね…?」
「は、はいっ…」
か、可愛すぎる…
鼻血でそう…
「おーちゃん…」
そっと唇を近づけると、おーちゃんは目を閉じた。
その顔も、可愛すぎてめまいがしそうだった。
ちゅっと唇にキスすると、おーちゃんをお姫様抱っこした。
「わっ…」
「お風呂はいろっか…いっしょに…」
おーちゃんは俺の首に腕を回してぎゅっと掴まった。
そして、可憐に頷いた。
「洗ってあげる…」
いや、俺…もう…出ちゃうよ…そんなこと言われたら…