第4章 ヴェニット

おーちゃんの顔を見られずに居ると、俺の胸にとすんとおーちゃんが飛び込んできた。

「俺たち…一緒なんだね…相葉ちゃん…」

わ…ど、どうしよう…
あったかい…おーちゃんあったかい…
ふわふわ髪の毛が顎に当たってる。
なんか、いい匂いする…
ど、あっ…
やべっ…ムスコ！鎮まれ！
これは…拷問…だ…

震える手でおーちゃんの肩を掴んだ。
おーちゃんは顔を上げると、潤んだ目を俺に向けた。

そして、微笑んだ。
真っ白な微笑み…

「相葉ちゃん…」

囁くような声…
いつの間にか、俺はおーちゃんを押し倒していた。

「え…？」

びっくりした顔のおーちゃんの唇を、そっとキスで塞いだ。

「ま、待って…俺、和也じゃないよ…？」
「わかってる…そんなのわかってるよ…」

また唇を捉えると、止まらなくなってしまった。
何回も何回も啄むようなキスを繰り返してるうちに、我慢できなくなって、舌を突っ込んでしまった。
おーちゃんの舌を無理やり絡めとって、吸い上げる。
ぶるっと身体が震えるのがわかると、嬉しくなった。

「おーちゃん…？」
「え…」
「もっと、してもいい…？」
「え…でも…」
「俺、おーちゃんが欲しい…」