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カラフルⅢ【気象系BL小説】

第1章 ミントscene2


翔くんちに着くまでの車中は沈黙が流れていた。
俺は和也を雅紀に触れさせないようにしっかりとホールドしていた。
雅紀は翔くんを意識しながら、和也を奪おうと必死で。
翔くんは運転に集中できないみたいだった。
死ぬからやめろや…

翔くんちのマンションの地下駐車場についた時、雅紀は素早く和也を奪っていった。
もう…!なんなんだよ!!

「雅紀!お前いいかげんにしろよ!」

翔くんが怒って怒鳴っても、雅紀は頑なに和也を離さない。

「も、翔さんいいから。部屋いこ?」

和也がいうと、翔くんは先に立って歩き始めた。
なんかだんだんムカついてきた。
雅紀と和也に近寄ると、和也の耳元にそっと囁いた。

「ちょっと俺もいろいろするけど、お前怒るなよ?」
「え?」

そう言って俺を見上げた和也に、投げキスなんかしてみた。
うげって顔されたから、二度としない。

「翔くん」

俺は翔くんに近寄って行って、肩を組んだ。

「なあ…もうさ、雅紀なんかほっといて、俺といいことしない?」
「えっ…ちょ…マジで言ってんの?」

組んだ腕を、そっと背中を滑り落として、尻に触った。

「ひゃあっ…」

翔くんがエレベーターの前で飛び上がった。
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