第3章 チェリー・ポップ
ゆっくりと指をニノの奥に滑りこませる。
「あっ…」
少し固くなってしまったそこを解すように指を動かす。
「…翔ちゃん、苦しい…抜いて…」
「だめだよ…」
こんなところで引けない。
ニノが身体を捩る。
智くんがそれを押さえつけるように覆いかぶさる。
「かず…大丈夫だよ…翔くん優しいから…」
囁く智くんと泣き出したニノを眺めながら、身体に起こる熱をのがしきれなくなってきた。
身体を起こして、ニノの後ろに自分を充てがう。
「あ…翔ちゃん…」
ニノが怯えて智くんにすがりつく。
きゅっと二人が抱き合うのを見て、俺はゆっくりと腰を進めた。
「…ニノ…」
「翔ちゃん…」
ニノの伸ばした手…
今度は離さない。
ぎゅっと握った。
「もう…離さないからな…ニノ…」
「翔ちゃん…」
ぐっとニノの身体の奥へ進む。
智くんの中とは違う…
キツイ…
それでもひとつになりたくて…
なってしまいたくて…
「あああっ…翔ちゃんっ…」
ニノの身体が撓っても、手に力が入ってもそのまま突き進んだ。
「かず…大丈夫…」
智くんがニノの唇にキスすると、中が少し緩んで…
そのまま一気に突き上げた。
「っ…ああっ…」
「入った…」
「しょうちゃ…」
ぽろぽろ溢れる涙に唇をつけた。
そっと吸い取ると、ニノの味がした。