第3章 チェリー・ポップ
「う、うそ…」
「嘘じゃないよ…かず、俺の口の中でイったら寝ちゃったもん…」
智くんはちゅっとニノの髪にキスをした。
「かわいかったよ…かず…」
「いやっ…もうっ…」
顔を手で覆って、真っ赤になってしまった。
「智くん…」
智くんは俺の顔を見ると、頷いた。
ごめん…俺…我慢できない…
きっとニノの身体の事を考えて、智くんはそれ以上先に進めなかったんだろう。
その気持は痛いほどわかるんだけど…
早く俺は、この二人と繋がってしまいたかった。
そんな焦りがあった。
一刻も早く…
「ニノ…じゃあ、続きしようね?」
そう言って、俺はまた唾液を含ませてニノの蕾に舌を這わせた。
「ああっ…やあっ…へんだからっ…」
「大丈夫だよ…かず…」
智くんが優しくニノに腕枕して包み込んでる。
「大野さんっ…や、んっ…へんになる…」
「大丈夫だよ…どんなかずもとってもかわいいから…」
「んっ…んん…キス…欲しい…」
「いいよ…いっぱいしようね…?」
絡みあう二人の舌がちらちらと見える。
そのいやらしい光景を見ながら、だんだん俺は、自分が無心になっていくのがわかった。
もう俺の中には、ニノと繋がるんだってことしかなかった。