第3章 チェリー・ポップ

身体をずらしていくと、もう熱く滾ったニノが居た。

「ニノ…俺達のセックス見てたの？」
「え…？」
「ここ、もう濡れてるね…？凄いよ…」
「あ…やあっ…そんなこと言わないで…あっ…」

ニノを口に含むと、俺の口の中でびくびくと波打った。
もうそれだけで、俺はイってしまいそうだ。
この儚い男を悦ばせているのが、とてつもない快感だった。

唾液を絡ませてニノを口で扱く。
じゅぶじゅぶといやらしい音を立てながら、俺はニノを愛撫していく。
ニノの声が、だんだん聞いたこともない色っぽい声に変わっていく。

「んんっ…やあっ…も、我慢できないっ…」
「かず…？我慢しちゃだめだよ…？」

智くんが舌の先で、乳首をぐりぐりしながらニノを見上げてる。
その光景に俺の中心は痛いほど張り詰めた。

なんて…この人達は…

ニノの腰を持ち上げて、蕾に舌を這わせる。
びくびくとまた、身体が反応する。

「あ…翔ちゃんっ…やだ…あ…」
「ニノ…？ここ、初めて…？」
「え…？」
「智くん、ニノとシたんじゃないの…？」
「…してないよ…？」
「え…？」
「だって…ニノ寝ちゃったもん」

くすくすと智くんは笑い出した。