第3章 チェリー・ポップ
ニノが、俺を見上げる。
「翔ちゃん、俺も…愛して…?」
透明なきらきらした目で、俺を見た。
「うん…」
ゆっくりと智くんからぬけ出すと、布団をまくり上げた。
ばさりとベッドの下に落とすと、ニノのパジャマを脱がせた。
ニノの手が、俺の腕を這ってくる。
「すごい汗だね…一生懸命、大野さんのこと愛したんだね…」
「そうだよ…お前のことも、一生懸命愛するよ?」
「翔ちゃん…」
智くんが微笑みながら俺たちを見ている。
まだ力が入らない身体をベッドに横たえて。
「一緒に…キスしよう?」
そう言うと、智くんはなんとか身体を起こした。
二人でニノにキスすると、ニノは小さく吐息を吐き出した。
三人でするキスは甘くて。
ずっとこうしていたいと思った。
ニノの口角から唾液が漏れると、それを追って首筋に唇を這わせた。
智くんの唇はニノの耳へ動く。
「あ…そんな…同時にだめだよ…」
「なんで…?倍きもちよくなるんだよ…?嬉しいでしょ…かず…」
智くんがまたちょっと悪い顔になった。
その悪い顔のまま、身体を移動させて、寝転がったままニノの乳首に吸い付いた。
「あっ…やっ…」
ニノの身体がびくびく揺れる。
俺も…気持よくしたい…