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カラフルⅢ【気象系BL小説】

第3章 チェリー・ポップ


智くんの手を引き寄せると、ニノの唇に二人で触れた。

「俺は…俺も…」
「翔ちゃん…」

強引なことしてるって分かってる。
ここで拒否されたって仕方ない。
でも、こうせずにいられない。

「ありがとう…」

ニノのか細い声が聞こえた。

「嬉しい…」

智くんが微笑んでニノの頬にキスをした。
そのまま俺を見上げると、俺の顔を引き寄せた。

「翔くん…一緒に…」

ちゅっと俺にキスをすると、二人でニノの薄い唇にキスをした。

「いいの…?」
「かずが望むなら…」

ニノの手が、俺の頬を包んだ。

「翔ちゃん…いいの…?俺のこと…」
「うん…」

儚く消えそうなのに。
ニノの視線は俺を捉えて離さない。

「俺…こんななのに…いいの…?」
「お前がいいんだよ…」
「だって…俺は…」
「そのままでいい…ニノ…」
「翔ちゃん…」
「そのままのニノが…いいんだ…」

智くんが微笑んだ。
そのままニノを抱きしめる。

「かず…嬉しいの…?」
「うん…」
「良かったね…俺も嬉しい」
「大野さん…」
「ほら…翔くんにも触ってもらお?」
「え…?」

智くんが俺を見上げて、ちょっと悪い笑みを浮かべた。

「翔くん…できるよね?」

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