第1章 ミントscene2
「智くーん…振られたら俺、どうしよう…」
翔くんはいきなりガバッと俺に抱きついてきた。
「ちょっ…何すんだよっ…」
「智くーん…」
クンクン俺のにおいまでかぎだした。
「なんか…いい匂いする…」
「し、知らねえよ!アクアディジオなら買えるだろ!?」
「違う…アクアディジオの匂いじゃない…智くんの…」
「とにかく離せ!俺は和也以外、興味ねえんだ!」
「智くーん…」
「甘えるんじゃねえ!この野郎!」
その時、背後に気配を感じた。
「翔ちゃん…」
「智…」
和也と雅紀が戻ってきてた。
「わあああああああああ!!!!」
翔くんが慌てて俺から離れた。
「翔ちゃん…やっぱり俺のこと、遊びだったんだね…」
「智…そんなに俺のこと好きなんだね…」
和也がうっとりして俺の胸に飛び込んできた。
「お、おお…俺、お前しか興味ねえもん」
「智…好き…」
ちゅっと唇に和也がキスをしてきた。
「もっと…和也」
「え…だって」
「いいから…もっとお前からキスしろよ…」
「もう…智…バカ…」
そういいながらも和也はちゅちゅとたくさんキスをした。
そんな俺達を、二人はじっと見つめていた。
「なんだよ…見せもんじゃねえぞ」