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カラフルⅢ【気象系BL小説】

第1章 ミントscene2


ちょうど誰も居なかったから、コソコソ喋らず済んだ。

「雅紀…ああなったら容易には心許してくれないからなぁ…」

翔くんは遠い目をして、タバコを燻らせてる。

「和也もああなったら、頑固だからなぁ…」

俺も鼻から煙を吐き出した。
その時、喫煙エリアに潤が入ってきた。

「あ、探したよ」

もうへっちゃらな顔して潤が入ってきた。
後ろには、なんと斗真が居た。

「ちょいちょい…さくしょーさんよ。うちの潤になにしてくれんのよ」

にやにやしながら斗真は翔くんからタバコをカツアゲした。

「ごめんね…翔くん。俺、ちょっと衝撃でかすぎて…」
「いや…」

潤が気遣わしげに翔くんに話しかける。
翔くんはきまずいのか、顔も見てない。
斗真は潤の肩を抱いて、翔くんの顔を覗き込んだ。

「あのさー。翔くん、なんでうちの潤振ったの?」
「やめろよ…とーま…早く戻れよお前…」

潤が腕を外そうとするけど、斗真は動かない。

「潤は…俺にとって弟だから…」
「え…」
「弟に、欲情できねーだろ…ごめんな、潤」
「翔くん…」

潤はちょっと涙目になって、それから笑った。

「…うん!それはわかってたから…だから諦めついたんだよ」
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