第1章 ミントscene2
「男ができた!」
「は?へ?男!?」
雅紀が素っ頓狂な声をだして、ソファにひっくり返った。
「あれ…俺バイだって言ってなかったっけ?」
「し、知らなかったよぉ!」
翔くんはこめかみに手をあててる。
「いやあ…ごめん。言ったと思ってた」
てへっと潤は笑った。
「そりゃあ…おめでとうさんですね…」
和也は疲れきっていた。
「相手はお前らも知ってるやつだよ!」
「「「「は!?」」」」
「とーまだから!」
ガクーっと力が抜けた…全員手近なとこで済ませすぎだろ!
「彼女は彼女、とーまはとーまだから浮気じゃないから!」
「どう考えても浮気だろ…」
ぼそっと翔くんが言うけど、一向に潤は気にしてない。
「だって、男と女だよ?違うよ。やってること違うし」
そう言って文庫本を読み始めた。
「あーあ…これで嵐全員バイだってことかよ…」
ぼそっと俺がつぶやくと、潤が文庫本を落とした。
「え?どういうこと?」
俺はぐいっと和也を引き寄せた。
「こいつと俺はもう知ってるよな?」
「うん。当たり前だよ」
「あいつらも。そうだってさ」
当てずっぽうだったけど、さっきあんなことしてたんだからそうなんだろ?どうせ。
「え…?え…えええええ!?」
潤が失神しそうな声を出した。