第1章 ミントscene2
俺、和也の口に舌を突っ込んだままだった。
中にいる雅紀なんて、尻だしたまんまだし。
お互い、凄く気まずい空気が流れた。
「あー…えっと…おはよう、智くん、ニノ」
「おはよう…翔くん」
「はよ…翔さん…」
翔くんは雅紀の方を振り返った。
「は、早くケツしまえよ!」
「あっ…」
雅紀はあわててズボンを上げた。
初めて見た…和也以外のメンバーのケツの穴…
「お、おはよう!リーダー、ニノ!」
「おはよ…雅紀…」
「おはよう…相葉さん…」
シャワールームから出てきた雅紀と四人で目を合わせた。
「ははははは…」
翔くんが乾いた笑いを発した。
それを合図に俺たちは一斉に笑い出した。
笑うしかなかった。
「おっはよー!」
潤が楽屋に入ってきた。
ご機嫌の上みたいな顔で入ってきて俺たちを見た。
「なに?どうしたの?」
「いや…なんでもない…」
「皆もいいことあったの?」
「皆もって、潤くんなんかいいことあったんですか?」
和也が気を取り直してソファへ向かう。
「ああ!うん!俺、恋人できた!」
「えっ…だって、彼女…」
「あ、あれもそうなんだけど…別にまた」
「え?え?意味分かんない。どういうこと?」