第1章 窓際の君【トド松】
それからカフェラテのお姉さんは僕がバイト中によく窓際の席にいる事が増えた。
ただの偶然なのか意図的なのか‥僕には分からない。
けど、もし意図的だったら‥?
そう考えたら期待しちゃうじゃん!!
店長「松野君ー!休憩入って良いよー!」
店長、ナイスタイミング!休憩って事は普通に話しかけられるしあわよくばNINE交換出来る!!
さっさと休憩室に戻り、着替えを済ませて彼女が座っている席に向かった。
すぅっと深呼吸して気持ちを落ち着かせてから彼女の肩をポンと叩いた。
トド松「あのぉ、隣座っても良いですか?」
「えっ、あぁ‥どうぞ。」
めっちゃ警戒されてるんですけどー!!
こっち見ないで返事してるし!
ちょっと待って!これなんか違くない?僕の予想だと『あれー?新人君?良いよ座ってー!』的な返事が返ってくると思ったのにー!
読めない‥読めなさ過ぎるよカフェラテのお姉さんっ!!
とりあえず隣に座ってみたものの、話しかけられる雰囲気でもないからスコーン食べ終わったら休憩室に戻ろうかな‥。
はぁっとため息をついた時カフェラテのお姉さんがこっちを向いた。
「‥あれ、新人君?」
ねぇ、もしかして今気付いたの!?
遅すぎるよ!もう少ししたら休憩終わっちゃうし!!!
僕は心の中で突っ込まざるおえなかった。