第1章 窓際の君【トド松】
数日が経ってまたバイトの日が来た。
本当は毎日でも入れるんだけどそんなにシフト入れたら疲れちゃうからいつも週2、3位のペースで入ってるんだよねー。
でもそろそろ辞めちゃおうかなー、合コン事件があって以来、あの子達とシフトが被っても一切話してないしNINEも帰ってこない。
正直あんな姿見せた後だし気まずさしかない!!
暇だからそんな事を考えていた。
その時、店のドアの向こうから僕が一番会いたい人がやってきた。
‥彼女だ!!
ほら、やっぱりー!きっと会えるって思ってたんだ!
口元が緩んでしまいそうだけどそこはなんとか堪えた。
「いらっしゃいませ、ご注文承ります!」
今日は大丈夫!そんなに緊張しないで言えた‥はず!
「あ、この前の新人君!えーっと、じゃあ今日もカフェラテで。」
‥僕の事覚えててくれてる!って事は常連さんなんだろうなー、きっと。
お会計を済ませると彼女はまた窓際の席に座ってスマホを見たり外の景色を見たりしていて、1時間ほどしてまた帰っていった。