第4章 路地裏の花【一松】
◯◯の言葉を聞いた瞬間、理解できなかった。
俺の事を知っていた?確かに最初に会った時こいつらの飼い主は俺かって聞いてきたけど‥
◯◯「後ろ姿と声しか知らなかったけどいつも一松くんがここに来ているのは知ってたんだ。凄く優しい声でこの子達と話してる人がどんな人かずっと気になってたの。」
全く予想していなかった発言だった。
◯◯「だから‥あの時、一松くんが来るのを待ってたんだ。どんな人なのか確かめたくて‥。」
◯◯の頰はどんどん赤くなっていった。
ちょっと待て、そのまま話を進めたら‥
◯◯「それでね、一松くんと話すようになって‥
一松「‥それ以上言うな!」
俺は◯◯の言葉を遮った。