第4章 路地裏の花【一松】

そう思っていても口に出す事勇気がなかった。


いつもの様に猫を撫でながら話していると◯◯は神妙な顔をしながら口を開いた。






◯◯「あのね、一松くんに言わなきゃいけない事があるんだけど‥良い？」



一松「うん、何？」



なんとなく嫌な予感がした。
実は結婚してました、とか、彼氏がいます、とかそんなんしか俺の頭には浮かばなかった。








◯◯「今まで黙ってたんだけど‥」





俺は息を飲んだ。










◯◯「一松くんがずっとここに来ていたの知ってたんだ。」






一松「‥は？」